茨城大学農学部生物制御化学研究室ブログ「生物制御化学研究室の日々」は Blogger から大学のウェブサーバーでのホストに切り替えます.Blogger の方はこのまま残しておきますが,これ以降の更新は新ブログをご覧ください.
生物制御化学研究室の日々
茨城大学農学部生物制御化学研究室の日常を淡々と記録するブログ
2021年4月23日金曜日
今週の輪読
今週も輪読は 3 回だけの実施でした.
1844. Zhou, X. et al. (2020). Integrative metabolomic and transcriptomic analyses reveal metabolic changes and its molecular basis in rice mutants of the strigolactone pathway. Metabolites 10: 425.
1845. Deb, S., Ghosh, P., Patel, H.K., and Sonti, R.V. (2020). Interaction of the Xanthomonas effectors XopQ and XopX results in induction of rice immune responses. Plant J. 104: 332–350.
1846. Huong, C.T., Anh, T.T., Dat, T.D., Dang Khanh, T., and Dang Xuan, T. (2020). Uniparental inheritance of salinity tolerance and beneficial phytochemicals in rice. Agronomy 10: 1032.
2021年4月20日火曜日
イネのフィトアレキシンに関する文献リスト
研究室のウェブサイトでは,イネのフィトアレキシンに関する文献リストを作成して公開しています.このリストを 2 年以上更新していなかったのですが,ブログ同様にリストの更新も再開しました.このリストに出している論文(原著論文・総説論文)は私の主観で選んだイネのフィトアレキシン関連文献です.ずばりイネのフィトアレキシンを研究対象としている論文だけでなく,イネのフィトアレキシンとして知られる化合物がとにかく出ている論文や,トランスクリプトーム解析の結果でイネフィトアレキシン生合成遺伝子に注目している論文なども含めています.
フィトアレキシン生合成遺伝子が同定され始めてからは,論文の数もかなり増えているので,おそらくかなり抜けているものがあると思いますが,今日現在 361 報がリストされています.一部,内容の簡単な解説を載せているものもありますが,とても全部に解説を書く余裕はないので,最近は単にリストするだけになってしまっています.今後も論文を見つけ次第追記していきます.当研究室からの発表論文をこれからも掲載できるように成果を出していくことも必要だと思っています.
2021年4月16日金曜日
今週の輪読
今週は私の授業と学生さんの都合で輪読は 3 回しかできませんでした.
1841. Li, J.-L. et al. (2020). Bioactive constituents from the Bryophyta Hypnum plumaeforme. Chem. Biodiversity 17: e2000552.
1842. Saleh, K.A. et al. (2020). Anticancer property of hexane extract of Suaeda fruticose plant leaves against different cancer cell lines. Trop. J. Pharm. Res. 19: 129–136.
1843. Valdés, E. et al. (2020). Biological properties and absolute configuration of flavanones from Calceolaria thyrsiflora Graham. Front. Pharmacol. 11: 1125.
2021年4月15日木曜日
社会人学生向けの授業
茨城大学大学院農学研究科では,働きながら大学院修士課程で学ぶことができるように,社会人学生向けの授業時間割が平日の 6 講時(17:35〜19:05),7 講時(19:10〜20:40)と土日に設定されています.社会人学生の数はそれほど多くないので,一応時間割には設定されていても受講生がゼロで開講されない場合がほとんどでしたが,今年度は木曜・7 講時の担当科目「生物制御化学特論」の受講生が 1 名いるため,今週から毎週木曜日は 19:10〜20:40 に授業を実施することになりました(6/10 まで).今まで,分担で担当していた科目で 6 講時や土曜日の授業を実施したことはありましたが,7 講時は初めてです.
遅い時間帯の授業は受ける方もやる方も大変ですが,少子化で 18 歳人口が減り続けている日本では,大学や大学院へ社会人を受け入れて学んでもらうことはこれからますます重要になっていくと予想されます.
茨城大学大学院農学研究科や東京農工大学連合農学研究科では社会人学生を積極的に受け入れるために,夜間・休日の授業や研究指導だけでなく,長期履修生という制度も作っています.これは,本来は 2 年の修士課程(博士なら 3 年)を 3 年や 4 年(博士なら 4〜6 年)かけて修了する計画にして,授業料支払総額が同じになるように 1 年あたりの学費を減額調整できる制度です.最近はこの制度を利用して修士課程や博士課程に進学する社会人の方も増えてきました.
2021年4月12日月曜日
授業開始
茨城大学では,先週の金曜日から新年度の授業が開始しました.昨年度前期はほぼオンライン授業,後期はオンライン授業が過半数以上という状況でしたが,新学期の授業は対面授業が過半数以上でスタートしたようです.昨年度は阿見キャンパスは閑散とした状態でしたが,この四月からは一年以上休業していた生協食堂も営業を再開し,昼休みなどには学生の賑わいも戻ってきました.
私は第一クォーター(4 月〜 6 月上旬)の学部の授業は分担で担当してるものだけですが,大学院の授業「生物制御化学特論」があり,その第一回の授業が本日ありました.対面授業で実施しましたが,話をしているときに学生さんのリアクションがあるのは,やはりオンライン授業にはない良さであることを再確認しました.
本学の大学院には社会人学生も受け入れているので,夜に別枠で社会人向けの時間割で授業を開講しています.今年度は私の授業に社会人学生の受講希望があるので,同じ授業を週二回実施しなければなりません.
2021年4月9日金曜日
今週の輪読
輪読についてのブログエントリはなるべく毎週続けていきたいと思います.新年度になってから,長谷川が主指導の学生は修士 2 年の学生 1 名だけになってしまいましたので,今年度の輪読は毎日マンツーマンで実施です.
今週の輪読では下記の論文を取り上げました.
1837. Shen, F. et al. (2020). Ralstonia solanacearum promotes pathogenicity by utilizing L-glutamic acid from host plants. Mol. Plant Pathol. 21: 1099–1110.
1838. Ye, M. et al. (2020). Suppression of a leucine-rich repeat receptor-like kinase enhances host plant resistance to a specialist herbivore. Plant Cell Environ. 43: 2571–2585.
1839. Wang, Q. et al. (2020). An aphid facultative symbiont suppresses plant defence by manipulating aphid gene expression in salivary glands. Plant Cell Environ. 43: 2311–2322.
1840. Sen, A., Challabathula, D., and Puthur, J.T. UV-B Priming of Oryza sativa seeds augments the innate tolerance potential in a tolerant variety more effectively toward NaCl and PEG stressors. J. Plant Growth Regul. in press.