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2021年4月15日木曜日

社会人学生向けの授業

 茨城大学大学院農学研究科では,働きながら大学院修士課程で学ぶことができるように,社会人学生向けの授業時間割が平日の 6 講時(17:35〜19:05),7 講時(19:10〜20:40)と土日に設定されています.社会人学生の数はそれほど多くないので,一応時間割には設定されていても受講生がゼロで開講されない場合がほとんどでしたが,今年度は木曜・7 講時の担当科目「生物制御化学特論」の受講生が 1 名いるため,今週から毎週木曜日は 19:10〜20:40 に授業を実施することになりました(6/10 まで).今まで,分担で担当していた科目で 6 講時や土曜日の授業を実施したことはありましたが,7 講時は初めてです.

遅い時間帯の授業は受ける方もやる方も大変ですが,少子化で 18 歳人口が減り続けている日本では,大学や大学院へ社会人を受け入れて学んでもらうことはこれからますます重要になっていくと予想されます.

茨城大学大学院農学研究科や東京農工大学連合農学研究科では社会人学生を積極的に受け入れるために,夜間・休日の授業や研究指導だけでなく,長期履修生という制度も作っています.これは,本来は 2 年の修士課程(博士なら 3 年)を 3 年や 4 年(博士なら 4〜6 年)かけて修了する計画にして,授業料支払総額が同じになるように 1 年あたりの学費を減額調整できる制度です.最近はこの制度を利用して修士課程や博士課程に進学する社会人の方も増えてきました.

2021年4月12日月曜日

授業開始

茨城大学では,先週の金曜日から新年度の授業が開始しました.昨年度前期はほぼオンライン授業,後期はオンライン授業が過半数以上という状況でしたが,新学期の授業は対面授業が過半数以上でスタートしたようです.昨年度は阿見キャンパスは閑散とした状態でしたが,この四月からは一年以上休業していた生協食堂も営業を再開し,昼休みなどには学生の賑わいも戻ってきました.

私は第一クォーター(4 月〜 6 月上旬)の学部の授業は分担で担当してるものだけですが,大学院の授業「生物制御化学特論」があり,その第一回の授業が本日ありました.対面授業で実施しましたが,話をしているときに学生さんのリアクションがあるのは,やはりオンライン授業にはない良さであることを再確認しました.

本学の大学院には社会人学生も受け入れているので,夜に別枠で社会人向けの時間割で授業を開講しています.今年度は私の授業に社会人学生の受講希望があるので,同じ授業を週二回実施しなければなりません.


2018年4月14日土曜日

授業開始 & 今週の輪読

茨城大学は 4/10 から今年度の授業が始まりました.農学部では,新しい学科の食生命科学科と地域総合農学科の 2 年生が阿見キャンパスで授業を受けるようになったため,時間割など色々大きな変更がありました.また,履修登録,成績管理,e-ラーニングなどに使うシステムが今年度から新しいシステムに切り替わったのですが,稼働当初ということもあり,色々な不具合が出ていて,ちょっと混乱しています.

今週の輪読では下記の論文を取り上げました.

1301. Xu, M. et al. The feruloyl esterase genes are required for full pathogenicity of the apple tree canker pathogen Valsa mali. Mol. Plant Pathol. in press.

1302. McClerklin, S.A. et al. (2018). Indole-3-acetaldehyde dehydrogenase-dependent auxin synthesis contributes to virulence of Pseudomonas syringae strain DC3000. PLoS Pathog. 14: e1006811.

1303. Ma, J. et al. (2018). Disruption of OsSEC3A increases the content of salicylic acid and induces plant defense responses in rice. J. Exp. Bot. 69: 1051–1064.

1304. Reveglia, P. et al. (2018). Synthesis and mode of action studies of N-[(-)-jasmonyl]-S-tyrosin and ester seiridin jasmonate. Phytochemistry 147: 132–139.

2018年1月12日金曜日

センター試験 & 今週の輪読

今週末は茨城大学農学部でもセンター試験が実施されるので,準備のために金曜日の授業は休講でした.

今週の輪読では下記の論文を取り上げました.

1268. Rizza, A., Walia, A., Lanquar, V., Frommer, W.B., and Jones, A.M. (2017). In vivo gibberellin gradients visualized in rapidly elongating tissues. Nat. Plants 3: 803–813.
 

1269. Kloth, K.J. et al. (2017). SIEVE ELEMENT-LINING CHAPERONE 1 restricts aphid feeding on Arabidopsis during heat stress. Plant Cell 29: 2450–2464.


1270. Goupil, P., Benouaret, R., and Richard, C. (2017). Ethyl gallate displays elicitor activities in tobacco plants. J. Agric. Food Chem. 65: 9006–9012.

2017年8月26日土曜日

いわき秀英高校模擬授業,大学院入試,今週の輪読

8/21 は長谷川は福島県いわき市にあるいわき秀英高校で「はじめての農薬学」というタイトルで模擬授業を実施しました.いわき秀英高校は常磐線泉駅から徒歩で 20 分ぐらいのところにある私立高校ですが,校舎が立派なビルでびっくりしました.教室には Apple TV に接続された電子黒板が用意されていて,iPad Pro を AirPlay ミラーリングで接続してプレゼンテーションができるようになっていました.大学では,未だに VGA ケーブルでプロジェクタに接続しているので,羨ましい限りです.



8/26 には茨城大学大学院農学研究科の入学試験が実施されました.今年度から大学院入試にも推薦入試が導入されて,推薦入試の方は 5 月に行われました.こちらは一般入試です.

今週の輪読では下記の論文を取り上げました.

1201. Takeshita, N. et al. (2017). Pulses of Ca2+ coordinate actin assembly and exocytosis for stepwise cell extension. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 114: 5701–5706.

1202. Ueda, M. et al. (2017). Noncanonical function of a small-molecular virulence factor coronatine against plant immunity: an in vivo Raman imaging approach. ACS Central Science 3: 462–472.

1203. Kanda, Y. et al. (2017). The receptor-like cytoplasmic kinase BSR1 mediates chitin-induced defense signaling in rice cells. Biosci. Biotechnol. Biochem. 81: 1497–1502.

1204. Ube, N. et al. (2017). Evolutionary changes in defensive specialized metabolism in the genus Hordeum. Phytochemistry 141: 1–10.

2015年5月17日日曜日

阿見オリエンテーション

5/16(土)は農学部の一年生が阿見キャンパスを訪問して大学院生の発表や研究室の見学をする阿見オリエンテーションが開催されました.この行事は一年生向けの教養科目フレッシュマンゼミナール I(主題別ゼミナール)の一部として行われているもので,今年度は長谷川も担当している一年さ生の学生担任が担当しています.

資源生物科学科は全員の学生が出席して,午前中は大学院生 3 名の研究発表(農学セミナー)を聞き,一年生からも多くの質問が出ました.生物制御化学研究室の修士 1 年の渡邉彩音さんにも発表をしてもらいました.午後は学科の研究室をグループごとに訪問して先生や先輩たちの説明を聞いてもらいました.今回のオリエンテーションで集めた情報をもとに来週のフレッシュマンゼミナール I ではグループで発表をしてもらう予定です.


農学セミナーで発表する渡邉彩音さん

2014年11月24日月曜日

化学生態学実験 III,研究室セミナー,輪読

11/10-21 の二週間は化学生態学実験 III が開講されました.今年度の受講生は 31 名でした.GC/MS があまりうまくいかずに少々手こずりましたが,その他は TA の学生さんたちのおかげでほぼ順調に実施することができました.

11/12 のセミナーでの文献紹介の担当は化学生態学研究室修士課程一年の藤原さんで,紹介した論文は Nakabayashi, R. et al. Enhancement of oxidative and drought tolerance in Arabidopsis by overaccumulation of antioxidant flavonoids. Plant J. 77, 367-379 (2014) でした.シロイヌナズナにおけるフラボノイドの蓄積と酸化および乾燥ストレス耐性の関係についての報告でした.

11/19 のセミナーでの文献紹介の担当は修士課程一年の渡辺さんで,紹介した論文は Furutachi, M., Kumagai, N., Watanabe, T. & Shibasaki, M. Chromatography-free synthesis of Corey’s intermediate for Tamiflu. Tetrahedron 70, 9113-9117 (2014) でした.タミフル合成中間体のクロマトグラフィーによる分離を用いない合成法についての報告でした.

11/10-21 の輪読では以下の論文を取り上げました.
641. Hoffmann, T., Krug, D., Hüttel, S., and Müller, R. (2014). Improving natural products identification through targeted LC-MS/MS in an untargeted secondary metabolomics workflow. Anal. Chem. 86: 10780–10788.
642. Wu, S., Shan, L., and He, P. (2014). Microbial signature-triggered plant defense responses and early signaling mechanisms. Plant Sci. 228: 118–126.
643. He, X. et al. (2014). Virus-mediated chemical changes in rice plants impact the relationship between non-vector planthopper Nilaparvata lugens Stål and its egg parasitoid Anagrus nilaparvatae Pang et Wang. PLoS ONE 9: e105373.
644. Kusari, S. et al. (2014). Tramadol–true natural product? Angew. Chem. Int. Ed. 53: 12073–12076.
645. Miyata, K. et al. (2014). Bifunctional plant receptor, OsCERK1, regulates both chitin-triggered immunity and arbuscular mycorrhizal symbiosis in rice. Plant Cell Physiol. 55: 1864–1872.
646. Ueno, M., Kihara, J., and Arase, S. Tryptamine and sakuranetin accumulation in Sekiguchi lesions associated with the light-enhanced resistance of the lesion mimic mutant of rice to Magnaporthe oryzae. J. Gen. Plant Pathol. in press.
647. Hilfiker, O. et al. Insect eggs induce a systemic acquired resistance in Arabidopsis. Plant J. in press.
648. Wittek, F. et al. (2014). Arabidopsis ENHANCED DISEASE SUSCEPTIBILITY1 promotes systemic acquired resistance via azelaic acid and its precursor 9-oxo nonanoic acid. J. Exp. Bot. 65: 5919–5931.
649. Yan, J., Lipka, A.E., Schmelz, E.A., Buckler, E.S., and Jander, G. Accumulation of 5-hydroxynorvaline in maize (Zea mays) leaves is induced by insect feeding and abiotic stress. J. Exp. Bot. in press.
650. Tian, Y. et al. (2014). The fungal leaf endophyte Paraconiothyrium variabile specifically metabolizes the host-plant metabolome for its own benefit. Phytochemistry 108: 95–101.

2013年11月16日土曜日

化学生態学実験 III,研究室セミナー,今週の輪読

今週の月曜日から長谷川が担当する資源生物科学科三年生向けの学生実験「化学生態学実験 III」が始まりました.今年の受講者は 27 名です.今日で前半を終了しましたが,ここまではまだ結果が何も出ていない状態なので,うまくいっているかどうかははっきりしませんが,見たところまあまあ順調に進んでいるようです.

水曜日の研究室セミナーでの文献紹介の担当は化学生態学研究室四年生の鈴木君で,紹介した論文は Sairanen, I. et al. Soluble carbohydrates regulate auxin biosynthesis via PIF proteins in Arabidopsis. Plant Cell 24, 4907-4916 (2012) でした.糖によってオーキシンの生合成が制御され,その制御には PIF タンパク質が関わっていることを報告した論文です.

今週の輪読では下記の論文を取り上げました.
428. Ma, Y., Zhao, Y., Walker, R.K., and Berkowitz, G.A. (2013). Molecular steps in the immune signaling pathway evoked by plant elicitor peptides: Ca2+-dependent protein kinases, nitric oxide, and reactive oxygen species are downstream from the early Ca2+ signal. Plant Physiol. 163: 1459–1471.
429. Abe, H. et al. (2013). Disarming the jasmonate-dependent plant defense makes nonhost Arabidopsis plants accessible to the American serpentine leafminer. Plant Physiol. 163: 1242–1253.
430. Gupta, O.P., Sharma, P., Gupta, R.K., and Sharma, I. (2014). Current status on role of miRNAs during plant-fungus interaction. Physiol. Mol. Plant Pathol. 85: 1–7.
431. Hatmi, S. et al. Osmotic stress-induced polyamine oxidation mediates defence responses and reduces stress-enhanced grapevine susceptibility to Botrytis cinerea. J. Exp. Bot. in press.
432. Friedman, M. (2013). Rice brans, rice bran oils, and rice hulls: composition, food and industrial uses, and bioactivities in humans, animals, and cells. J. Agric. Food Chem. 61: 10626–10641.

2013年10月5日土曜日

市立銚子高校模擬授業,研究室旅行,中間発表 & 先週・今週の輪読

先週はブログ更新をさぼってしまいましたが,この二週間はいろいろな出来事がありましたので,まとめて書きます.

9/26(木)は長谷川が銚子市立銚子高等学校での模擬授業を実施してきました.二年生が対象で「はじめての農薬学」というタイトルで農薬の定義や安全性などについての 60 分の講義を 2 回行いました.参加者は計 30 名程度でした.この日は台風の接近の影響で強風だったので,成田線のダイヤが大幅に乱れて,特に帰りは大変でした.

9/27(金)は生物制御化学研究室・化学生態学研究室合同での研究室旅行が開催されました.旅行といっても近場の日帰りレクリエーションでした.午前中は石岡のミッドクリークフィッシングエリアという釣り堀でルアーを使ったニジマス釣りをしました.ルアーで釣るのはなかなか大変で,しかも竿が 4 本だけで全員で同時には釣ることができなかったため,釣果は戸嶋先生 2,鈴木先生 1,堀江君 1 の合計 4 匹とやや寂しいものでした.釣った魚は焼いて 3 人で一匹の割合で食べました.これだけでは食事にならなかったので,併設のレストハウスで昼食を取りました.釣りの後は土浦のパニックボウルつくばでボーリングを 2 ゲーム行いました.これも戸嶋先生が圧倒的に一番良いスコアでした.最後は阿見に帰ってきて,食いしん坊炎で飲み会でした.

10/2(水)には研究室の中間発表会が開催されました.なかなか研究計画通りには進んでいませんが,卒論や修論をまとめるには残り時間はせいぜい 4 ヶ月程度とあまり残っているわけではないので,一層の奮起を期待しています.

先週と今週の輪読では下記の論文を取り上げました.

397. Durango, D., Pulgarin, N., Echeverri, F., Escobar, G., and Quiñones, W. (2013). Effect of salicylic acid and structurally related compounds in the accumulation of phytoalexins in cotyledons of common bean (Phaseolus vulgaris L.) cultivars. Molecules 18: 10609–10628.
398. Park, H.L., Lee, S.-W., Jung, K.-H., Hahn, T.-R., and Cho, M.-H. Transcriptomic analysis of UV-treated rice leaves reveals UV-induced phytoalexin biosynthetic pathways and their regulatory networks in rice. Phytochemistry in press.
399. Chung, S.H. et al. (2013). Herbivore exploits orally secreted bacteria to suppress plant defenses. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 110: 15728–15733.
400. Quinet, M. et al. (2010). Putrescine differently influences the effect of salt stress on polyamine metabolism and ethylene synthesis in rice cultivars differing in salt resistance. J. Exp. Bot. 61: 2719–2733.
401. Cheng, X. et al. A rice lectin receptor-like kinase that is involved in innate immune responses also contributes to seed germination. Plant J. in press.
402. Rahman, M.M., El-Aty, A.M.A., and Shim, J.-H. Matrix enhancement effect: a blessing or a curse for gas chromatography: a review. Anal. Chim. Acta in press.
403. Kano, A. et al. The rare sugar D-allose acts as a triggering molecule of rice defence via ROS generation. J. Exp. Bot. in press.
404. Yokotani, N. et al. OsWRKY76 is a rice transcriptional repressor playing opposite roles in blast disease resistance and cold stress tolerance. J. Exp. Bot. in press.

2013年4月12日金曜日

授業開始 & 今週の輪読

今週の水曜日から大学は授業が始まりました.長谷川が水戸で担当している化学生態学入門も今日が初日の講義でした.

今週の輪読では下記の論文を取り上げました.

288. Kettles, G.J., Drurey, C., Schoonbeek, H., Maule, A.J., and Hogenhout, S.A. Resistance of Arabidopsis thaliana to the green peach aphid, Myzus persicae, involves camalexin and is regulated by microRNAs. New Phytol. in press.
289. Chalfoun, N.R. et al. Purification and characterization of AsES: a subtilisin secreted by Acremonium strictum is a novel plant defense elicitor. J. Biol. Chem. in press.
290. Li, B. et al. Visualizing metabolite distribution and enzymatic conversion in plant tissues by desorption electrospray ionization mass spectrometry imaging. Plant J. in press.
291. Inokuma, Y. et al. (2013). X-ray analysis on the nanogram to microgram scale using porous complexes. Nature 495: 461–466.
292. Mugford, S.T. et al. Modularity of plant metabolic gene clusters: a trio of linked genes that are collectively required for acylation of triterpenes in oat. Plant Cell in press.

2012年11月23日金曜日

化学生態学実験 III,研究室セミナー & 今週の輪読

木曜日で長谷川担当の資源生物科学科三年生向けの学生実験「化学生態学実験 III」は全日程を終了しました.今年は受講生が 31 名と比較的多かったのですが,最後まで欠席者がゼロという珍しい年でした.実験自体は終了しましたが,実験レポートの提出は二週間後の 12/7(金)が締め切りです.今年は RENANDI という大学の e-ラーニングシステムにレポートをアップロードしてもらうことにしました.アップロードされたレポートに明らかな間違いがあった場合には再提出してもらう予定です.

今週の研究室セミナーの文献紹介は化学生態学研究室修士一年の吉田さんで,紹介した論文は Mayako Kutsukake, Xian-Ying Meng, Noboru Katayama, Naruo Nikoh, Harunobu Shibao & Takema Fukatsu, An insect-induced novel plant phenotype for sustaining social life in a closed system. Nat. Commun. 3, 1187 (2012) でした.閉鎖的な虫癭を形成するアブラムシが排泄物である甘露をどのように処理しているかということについての論文です.先週の研究室セミナーの文献紹介の担当は研究生の濱名君で,紹介した論文は María Fernández-Marcosa, Luis Sanza, Daniel R. Lewisb, Gloria K. Muday, and Oscar Lorenzo, Nitric oxide causes root apical meristem defects and growth inhibition while reducing PIN-FORMED 1 (PIN1)-dependent acropetal auxin transport. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 108(45), 18506-18511 (2011) でした.一酸化窒素が植物の根の生長をオーキシンの極性輸送を抑えることによって制御してるということについての論文です.

今週の輪読では下記の論文を取り上げました.

204. Schalk, M. et al. (2012). Toward a biosynthetic route to sclareol and amber odorants. J. Am. Chem. Soc. 134: 18900–18903.
205. Savchenko, T., Pearse, I.S., Ignatia, L., Karban, R., and Dehesh, K. Insect herbivores selectively suppress the HPL branch of the oxylipin pathway in host plants. Plant J. in press.
206. Liu, Z., and Rochfort, S. A fast liquid chromatography mass spectrometry (LC-MS) method for quantification of major polar metabolites in plants. J. Chromatogr. B in press.
207. Dixson, D.L., and Hay, M.E. (2012). Corals chemically cue mutualistic fishes to remove competing seaweeds. Science 338: 804–807.

2012年11月17日土曜日

化学生態学実験 III & 今週の輪読

先週の金曜日から長谷川担当の学生実験「化学生態学実験 III」がスタートしました.先週は実験の説明のための講義をやっただけだったので,実験自体は今週月曜日から本格的にスタートしました.今年の受講生は 31 名です.研究室の学生さんたちのお手伝いのおかげで前半は特に大きな問題もなく無事に折り返すことができました.来週の木曜日まで学生実験は続きます.

 今週の輪読では下記の論文を取り上げました.

199. Sun, L. et al. Functions of rice NAC transcriptional factors, ONAC122 and ONAC131, in defense responses against Magnaporthe grisea. Plant Mol. Biol. in press.
200. Lorang, J. et al. (2012).
Tricking the guard: exploiting plant defense for disease susceptibility. Science 338: 659–662.
201. Gaid, M.M. et al. (2012). Cinnamate:CoA ligase initiates the biosynthesis of a benzoate-derived xanthone phytoalexin in Hypericum calycinum cell cultures. Plant Physiol. 160: 1267–1280.
202. Zhang, K., Shafer, B.M., Demars, I.I., Matthew D., Stern, H.A., and Fasan, R. (2012). Controlled oxidation of remote sp3 C–H bonds in artemisinin via P450 catalysts with fine-tuned regio- and stereoselectivity. J. Am. Chem. Soc. 134: 18695–18704.
203. Becerra-Moreno, A., Benavides, J., Cisneros-Zevallos, L., and Jacobo-Velázquez, D.A. (2012). Plants as biofactories: glyphosate-induced production of shikimic acid and phenolic antioxidants in wounded carrot tissue. J. Agric. Food Chem. 60: 11378–11386.

2012年4月13日金曜日

授業開始&今週の輪読

茨城大学農学部は 4/11 から今年度の授業が開始されました.例年よりは授業開始が遅くなっていますが,水戸で学ぶ一年次生と授業開始を揃えたためです.今年は桜の開花が遅かったので,ちょうどキャンパスの桜が満開の時期に新年度スタートとなりました.戸嶋先生担当の有機化学は昨日から,長谷川担当の化学生態学入門は今日から授業が始まりました.また,4/11 からは化学生態学研究室と合同のセミナーも開始しました.

今週の輪読では下記の論文を取り上げました.

56. Tassoni, A., Durante, L., and Ferri, M. (2012). Combined elicitation of methyl-jasmonate and red light on stilbene and anthocyanin biosynthesis. J. Plant Physiol. in press.
57. Oukacine, F. et al. (2012). Study of antibacterial activity by capillary electrophoresis using multiple UV detection points. Anal. Chem. in press.
58. Peng, Y. et al. (2012). In vivo nanoelectrospray for the localization of bioactive molecules in plants by mass spectrometry. Anal. Chem. in press.
59. Sandjo, L.P. et al. (2012). Coumarin derivatives from Pedilanthus tithymaloides as inhibitors of conidial germination in Magnaporthe oryzae. Tetrahedron Lett. 53: 2153–2156.
60. Wang, K., Senthil-Kumar, M., Ryu, C.-M., Kang, L., and Mysore, K.S. (2012). Phytosterols play a key role in plant innate immunity against bacterial pathogens by regulating nutrient efflux into the apoplast. Plant Physiol. 158: 1789–1802.

2011年11月25日金曜日

化学生態学実験 III 終了

本日で長谷川担当の 3 年生向けの学生実験「化学生態学実験 III」の全日程が終了しました.今年は例年に比べて受講者数が多く,器具や機器の不足が心配でしたが,TA やボランティアで手伝ってくれた学生さんたちの協力のおかげで,前半は順調に進みました.


しかし,後半の TLC と GC/MS では例年になくトラブルが多くなってしまい,受講した学生さんたちには迷惑をかけてしまいました.TLC では発色試薬をスプレーするガラス容器のスプレーノズルが欠けているのを気付かずに使っていたため,最初はスプレーがきれいにできずに発色がイマイチでした.GC/MS では,このようなことは今まで無かったのですが,2 班だけを除いて,どの班も検出されたモミラクトン A のピークが予想外に小さくなってしまいました.これは現時点では,原因が良く分かりません.


うまくいかない実験というのもそれはそれで経験にはなるので,しっかりと勉強して良いレポートを書いて欲しいと思います.


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いもち病菌胞子発芽阻害試験で顕微鏡を使い,胞子発芽数を数えているところ

2011年11月14日月曜日

化学生態学実験 III & 研究室の壁補修工事準備

今日は化学生態学実験 III の 2 日目です.実際に実験をするのは今日が初日で,イネ葉に紫外線照射をしてフィトアレキシンを蓄積させる実験を行いました.この科目は選択科目なのですが,今年度は受講生が 34 名となり,例年に比べるとかなり多いので,器具や機器がどうしても不足気味になりそうで,スムーズに実験を行えるかどうか心配しています.



研究室の大きな実験室以外の部屋は,東日本大震災でひびの入ってしまった壁の補修作業が明日から一週間行われます.今日はその準備として壁際に置いてある物の移動をしました.一番苦労したのは測定室においてあるフリーザーでした.この際なので,三年ほどやっていなかった霜取りも行いました.LC/MS/MS もシャットダウンして,ちょっと壁から離しました.戸嶋先生や私の教員室も工事が入るので,壁際のコンピュータの置いてあるデスクを動かす必要がありました.私は一週間は iMac ではなく,MacBook Air で仕事をすることになりそうです.


霜取り中のフリーザー

2011年11月11日金曜日

化学生態学実験 III スタート

火曜日には戸嶋先生担当の二年生の学生実験の化学生態学実験 I が終了しましたが,今日から長谷川担当の三年生の学生実験化学生態学実験 III が始まりました.十日間の日程なのですが,一日だけやって週末になってしまうので,今日は実験内容の説明の講義を教室を使って行いました.


この実験は選択科目なので,受講生は年によって変動するのですが,今年は 30 人以上とかなり多めの受講生です.来週から本格的に実験が始まりますが,TA の学生さんに協力してもらいながら首尾よく進めていきたいと思います.

牛久高校で「となりの大学」出前授業

昨日は阿見町のとなりの牛久市にある茨城県立牛久高等学校に出前授業に行ってきました.茨城大学農学部では「となりの大学」(PDF) という近隣高校向けの出前授業メニューを用意していて,今回はこれで呼ばれました.同時に他大学や(おそらく)茨大の他学部の先生も呼ばれていたのですが,皆さん一人で 90 分授業を担当されていましたが,農学部のとなりの大学は 45 分設定になっていたので,我々だけ地域環境科学科の伊丹一浩先生と二人で 90 分の授業を行いました.


前半は伊丹先生が「環境問題入門」というタイトルで講義をして,後半は私が「植物の化学的防衛戦略」というタイトルでの講義をしました.農学系希望者の二年生の皆さん十数名に受講していただきました.

2010年12月11日土曜日

教養化学実験基礎,NMR講習会

12/8(水)は水戸キャンパスの理学部化学実験室で工学部・農学部の一年次生向けの学生実験「化学実験基礎」を実施してきました.今年は鈴木先生と私で担当して,ティーチングアシスタントとして大学院生の下村君と今井君にいろいろ手伝ってもらいました.実験の内容は,ジャガイモからデンプンを取り,これを材料として化学反応や酵素反応を行うというものです.アウェイで行わなければいけない実験なので,なかなかやりにくいところもあるのですが,TA の学生さんたちの協力のおかげで無事どの班も成功して実験が終わっていたようです.

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12/9-10 に長谷川は横浜(新子安)のブルカー・バイオスピンで NMR の講習会を受けてきました.今年の1月にブルカーの新 NMR が納入されたので,納入後 2 年間は無料で受講できるという講習会です.今回は溶液二次元測定を中心とした NMR-2 というのを受けてきました.ほとんどの内容は知っていることの復習ではありましたが,DOSY や多核測定などはまだやったことがない測定だったので,勉強になりました.

2010年11月21日日曜日

研究室セミナー,化学生態学実験 III,推薦入試

先週は研究室セミナーは都合により金曜日開催でした.文献紹介の担当は化学生態学研究室四年生の山口君で,紹介した論文は Reeta Prusty Rao, Ally Hunter, Olga Kashpur, and Jennifer Normanly, Aberrant Synthesis of Indole-3-Acetic Acid in Saccharomyces cerevisiae Triggers Morphogenic Transition, a Virulence Trait of Pathogenic Fungi. Genetics 185(1), 211–220 (2010) でした.酵母でのインドール酢酸の生合成と機能についての論文です.

化学生態学実験 III は金曜日で十日間のうちの六日目が終了しました.金曜日は HPLC によるフィトアレキシンの定量実験などを行いましたが,今年はフィトアレキシンの生産量があまり多くなかったようで,結果があまりはっきりしていない班も出てしまいました.

土曜日には茨城大学の推薦入試が実施されました.

2010年10月23日土曜日

化学生態学実験 I

昨日から二年生向けの学生実験「化学生態学実験 I」の戸嶋先生担当の実験が始まりました.40 名以上の学生さんが受講しています.この後,11月上旬まで実験は続いて,その後 11 月中旬からは長谷川担当の「化学生態学実験 III」がスタートしますので,しばらくは学生実験で忙しくなります.