2010年10月27日水曜日

研究室セミナー

昨日の研究室セミナーの文献紹介の担当は四年生の佐藤さんで,紹介した論文は Zhiguo Liu, Goo Yoon, Seung Hoon Cheon, An enantioselective total synthesis of (S)-(-)-licochalcone E: determination of the absolute configuration. Tetrahedron, 66(17), 3165-3172 (2010) でした.カンゾウの一種から単離された細胞毒性を示すカルコン誘導体の立体選択的合成研究の論文です.

2010年10月23日土曜日

化学生態学実験 I

昨日から二年生向けの学生実験「化学生態学実験 I」の戸嶋先生担当の実験が始まりました.40 名以上の学生さんが受講しています.この後,11月上旬まで実験は続いて,その後 11 月中旬からは長谷川担当の「化学生態学実験 III」がスタートしますので,しばらくは学生実験で忙しくなります.

2010年10月20日水曜日

研究室セミナー

昨日の研究室セミナーの文献紹介の担当は修士課程の今井君で,紹介した論文は Sandra Fonseca, Andrea Chini, Mats Hamberg, Bruce Adie, Andrea Porzel, Robert Kramell, Otto Miersch, Claus Wasternack & Roberto Solano, (+)-7-iso-Jasmonoyl-L-isoleucine is the endogenous
bioactive jasmonate. Nat. Chemi. Biol. 5(5), 344-350 (2009)
でした.ジャスモン酸類の活性本体の化学構造に関しての論文です.

最近,これに関連して Nature に受容体複合体である COI1-JAZ にジャスモン酸類が結合するためにはもう一つの因子としてイノシトールリン酸が必要だという報告が出ています(Jasmonate perception by inositol-phosphate-potentiated COI1-JAZ co-receptor.).

2010年10月14日木曜日

研究室セミナー

一昨日の研究室セミナーの文献紹介の担当は修士課程の下村君で,紹介した論文は Haruhiko Fuwa, Hiroshi Yamaguchi and Makoto Sasaki, An enantioselective total synthesis of aspergillides A and B. Tetrahedron, 66(38), 7492-7503 (2010) でした.話題のノーベル化学賞受賞者の鈴木先生らが開発した鈴木-宮浦クロスカップリングも使っているマクロラクトン化合物の全合成の論文です.

2010年10月6日水曜日

新学期&研究室セミナー

茨城大学では9月いっぱいが夏休みなので,10/1 から新学期(後期)が始まりました.研究室は夏休み中も関係なく営業中だったのですが,セミナーの文献紹介は夏休み中はお休みにしていました.昨日から後期のセミナーが始まったので,論文紹介もスタートしました.昨日の文献紹介の担当は博士課程の井坂君で,紹介した論文は Hong-Se Oh and Han-Young Kang, Total synthesis of neomethymycin and novamethymycin. Tetrahedron, 66(24), 4307-4317 (2010) でした.

2010年9月17日金曜日

純水製造装置を壊してしまった

研究室では実験用の水を製造するためにミリポアの純水(RO 水)製造装置 Elix UV 3 を使っています.この装置は UV ランプを内蔵して装置内部の水の殺菌を行っているのですが,UV ランプは 2 年に一度交換しなければいけません.交換はユーザーができるようになっていて,作業としてはそんなに難しくないものなのですが,作業するために手を入れるスペースが小さいので,結構やりにくくなっています.

今日,2 年ぶり(購入後 3 回目)にランプを交換しようとしました.古いランプを取り出すところまではスムーズにいったのですが,作業スペースが狭くて手がちゃんと入らないので,新しいランプにソケットを挿すのがなかなかうまくいきません.そのうちランプをジャケット内部に落としてしまいました.そのままソケットをはめようとしたのですが,何か嫌な音がしたなと思ったら,どうもランプを入れるジャケットの底を抜いてしまったようで,水が漏れ出してきました.

すぐにミリポアに電話して対応をお願いしたところ,近くの別の出先から回ってくれるという技術者の方がいたそうで,すぐに修理に来てくれました.幸い,部品交換で問題は解決しましたので,実験に重要な水の供給がストップすることはなくて済みました.でも,数万円の修理費は覚悟しなければいけないところです.

研究機器のメンテナンスはすべて業者にお願いするとコストがとてもかかるので,可能な限り自分でやっているのですが,なかなか作業がやりにくくて苦労するものが多くあります.

2010年9月6日月曜日

植物化学調節学会,LC-MS/MS,エアコン修理

11/1, 2 に神戸大学で開催される植物化学調節学会第 45 回大会で修士一年の今井君が発表することになり,今日はその要旨提出締め切り日でした.ウェブでの要旨提出だったのですが,制限字数に何度も引っかかったりして大分苦労しましたが,何とか発表申し込みをすることができました.イタリックとか下付き文字をタグで表さなければならず,そのタグも字数にカウントされてしまうので,予想外に字数が増えてしまったのです.今井君にはイネのフィトアレキシンのモミラクトンAがいもち病菌によって代謝されてできる化合物の同定について発表してもらう予定です.

今回は神戸なので,茨城空港からのスカイマーク便で行ってみようかと思ったのですが,安い割引の切符は気が付いたときには既に売り切れだったので,残念ながら初の茨城空港を使った出張とはなりませんでした.

LC−MS/MS は土曜日の停電終了後にインターフェースの掃除をしてから二晩真空引きをしたので,今日は標準試料の PPG の測定をしてみました.ところが,いくらやってもまともにイオンが検出されない状態で,大変困ってしまいました.ESI のエレクトロードの交換をしても改善されず,結局,AB Sciex に電話で問い合わせて対処法を聞いてみました.とりあえず,真空を落とさない状態でオリフィスを外側からスワブで拭いてみるように言われたので,これを試みたところ,ちゃんとイオンが出るようになりました.この前に,オリフィスにキムワイプか何かの繊維がくっついているのを見つけていて,これは取り除いてあったのですが,何かまだオリフィスに残っていて,イオンの取り込みがうまくいっていなかったということのようです.

9/1 に故障して困っていた長谷川の教員室のエアコンは今日業者の方達が修理に来てくれました.ドレインからの水抜きがうまくできていなくて起きた問題のようです.