二三日前ですが,NMRやMSなどの我々も良く使う機器のメーカーであるバリアンがアジレントに買収されるというニュースがありました(
アジレントのプレスリリース).
バリアンと言えばNMRでは老舗メーカー(他に高分解能NMRを作っているのはブルカーと日本電子しかない)で,その他にもGC-MS,LC-MSなど我々の研究分野でも良く使う機械を作っている会社です.今は壊れて動いていませんが,生物制御化学研究室でもバリアンのSaturn 2000RというGC-MSを数年前まで使っていました.
買収したアジレントはHPからスピンアウトした会社でGC(-MS)やLC(-MS)の有名メーカーです.アジレントはNMRは作っていなかったので,バリアン製NMRはブランドを変えて残るでしょうが(高分解能NMRのメーカーがブルカーと日本電子だけになるのは寂しいので,残って欲しいものです),GC-MSやLC-MSはバリアンのものはいずれフェードアウトしてしまうのではないかと予想されます.
分析機器のメーカーは結構合併やスピンアウトなどが行われるのですが,今回の買収はちょっとビックリしました.