2011年2月28日月曜日

新しい冷却水循環装置

有機化学系の研究室ではロータリーエバポレーターという濃縮装置を多用します.この装置は蒸発させた溶媒を冷却管で冷却して液体に戻して回収します.昔はどの研究室でも冷却水として水道水を流しっぱなしで使っていました.水道水を冷却水にしていると,まず水がもったいないですし,冷却効率も良くないため,多くの溶媒を大気中や下水(水流アスピレーターを使う場合)に逃がしてしまうことになります.今ではこのようなことは実験室環境の安全衛生という点でも排水の管理という点でもできなくなり,冷却水循環装置とダイヤフラム真空ポンプを使って可能な限り溶媒を回収することが求められています.

生物制御化学研究室では,何台かの冷却水循環装置がエバポレーター用として稼働していますが,そのうち一台はもともと開放系用の装置であったため,あまり冷却効率が良くありませんでした.今回この効率の悪い装置の代わりとして新しい冷却水循環装置装置を導入することができました.東京理化器械の CA-1114 という装置です.不凍液を使うことで,-10℃ 程度の温度で使うことができて効率よく冷却できます.しかも,とても動作音が静かです.

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2011年2月23日水曜日

大山秀芳君卒業論文発表会

資源生物科学科の卒業論文発表会は先週終了したのですが,生物制御化学研究室の大山君は運の悪いことにその時期にインフルエンザを発症したため出席停止で発表することができませんでした.一週間の出席停止期間も終了したので,本日 13:00 から 103 講義室で彼一人のための卒業論文発表会(タイトル:花芽誘導活性を有する脂肪酸誘導体の合成研究 -β酸化阻害型KODA類縁体の合成-)が開催されました.お客さんがどのぐらい来るのか心配したのですが,教員と学生合わせて 30 名ぐらいの方が来てくれました.

発表は非常に落ち着いて良く出来ていたと思いますが,質問の対応についてはさらなる精進が望まれます.大山君は 4 月からは大学院に進学するので,さらに研究室で研鑽を積んで修論発表会では大幅なレベルアップを期待します.

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2011年2月19日土曜日

卒業論文発表会

今週は茨城大学農学部では各学科や大学院の専攻で卒業論文発表会,修士論文発表会が連日開催されました.資源生物科学科の卒業論文発表会は 2/15(火)と 2/17(木)の二日間にわたって開催され,生物制御化学研究室の四年生たちは 2/17 に発表しました.しかし,四年生3名のうち大山君は不可避的事情により 2/17 には発表ができなくなってしまい,後日単独で発表会を開催するということになってしまいました.佐藤さんと井上さんはそれぞれ「光学活性syn-copalolの合成研究」,「紫外線照射イネ葉からの新奇ジテルペン化合物の単離」というタイトルで発表し,発表自体は練習の成果もあって流暢に出来ましたが,質問への対応はもうひと頑張り必要だったかなという感じでした.

終了後にはこぶし会館食堂で農業化学生態学の研究室合同での打ち上げがあり,井上さんが投票により優秀発表者第3位を化学生態学研究室の山口君と分け合いました.1位,2位はどちらも微生物生態学研究室の皆川君と小松崎君でした.

私自身は今年度は教務委員としてこの卒業論文発表会を仕切らなければいけない立場でした.大学院生の皆さんにご協力いただいて無事終わらせることができました.100 番教室でワイアレスマイクが使えないということに初日の発表開始時まで気が付かなかったのが失敗でしたが,安西先生のお申し出で遺伝子実験施設のポータブルアンプとマイクを借りることができて,何とか初日の午後からは座長と質問者もマイクを使えるようになりました.

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2011年2月14日月曜日

修士論文発表会

本日は茨城大学大学院農学研究科資源生物科学専攻農業化学生態学専門分野の修士論文発表会がこぶし会館で開催されました.今年度は全体で4名と少ない人数だったのですが,皆さん立派に二年間の研究成果を発表していました.

生物制御化学研究室からは下村伸君が「シクロプロパン環導入型 KODA 類縁体の立体選択的合成」というタイトルで発表しました.若干時間配分を間違えて戸惑ったそうですが,まあ落ち着いて発表できたのではないかと思います.四月からは会社に入って今までの実験や研究とは違った土俵で勝負しなければいけないわけですが,研究室で得た知恵と経験を生かして活躍してくれることを期待しています.

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2011年2月11日金曜日

修論・卒論大詰め

二月に入って修士二年 1 名とを四年生 3 名の学生さんたちはいよいよ大詰めの時期になってきました.来週の14日(月)が修士論文発表会で,17日(木)が卒業論文発表会です.今週は8日(火)に修論と卒論の発表練習会を化学生態学研究室と合同で行い,同じ日に修士二年の下村君の予備審査会も行われました.