2010年5月26日水曜日

2010年5月19日水曜日

ブログ放置しすぎました

研究室のブログを一ヶ月以上放置してしまいました.最近はちょっとした情報発信はすべて Twitter で行っているので,なかなかブログを書く機会がありませんでした.まとめて研究室の近況報告です.

新年度が開始して一ヶ月半が経過しましたが,研究室では今年度就職希望者 2 名(四年生・修士課程各 1 名)はすでに内定をもらって卒論・修論研究に励んでいます.四年生 2 名が大学院進学希望です.

今年 3 月で満期退学した社会人入学の博士課程学生の湯本さんは 9 月修了のために 6 月初めの論文提出を目指して準備中です.

今年度の研究予算では戸嶋先生が科学研究費補助金基盤研究(C)を新規で獲得することができました(長谷川は残念ながら不採択).

4 月に二研(戸嶋先生所属の学生さんたちの使っている実験室)の分電盤のブレーカーが火を噴くという事故がありました.原因はまだ調査中ですが,幸い昼間で学生さんが研究室にいるときに起こったので,大事に至らずに済みました.夜中だったとしたらかなり大きな火災になっていた可能性が大きかったと思います.でもその後一週間以上は二研では電気が使えず,かなり実験に支障を来してしまいました.

研究室のゼミには今年度から化学生態学研究室の鈴木先生と鈴木先生所属の四年生の山口君も参加してもらっています.連休前に年間計画発表会を行い,連休明けからは文献紹介のゼミも始まりました.

文献紹介ゼミは先週は博士課程の井坂君が担当で,紹介した論文は Jhillu Singh Yadav, Gunda Gopala Krishana and Satya Narayana Kumar, A concise stereoselective formal total synthesis of the cytotoxic macrolide (+)-Neopeltolide via Prins cyclization. Tetrahedron, 66(2), 480-487 (2010) でした.

今週は修士課程の下村君が担当で,紹介した論文は Matthew Brichacek, Lindsay A. Batory, Nicholas A. McGrath and Jon T. Njardarson, The strategic marriage of method and motif. Total synthesis of varitriol. Tetrahedron, in press でした.

また,先週から一研の学生 2 名と長谷川で NMR の勉強会を始めました.せっかく最新の 400 MHz NMR が導入されたので有効利用するためという意味合いもありますし,ちょうど 2 人とも新しい化合物の構造解析をしなければ行けない必要性に迫られているところでもあるので,ちょうど良いタイミングだと思います.テキストは Kwan, E.E., and Huang, S.G., Structural elucidation with NMR spectroscopy: practical strategies for organic chemists. European Journal of Organic Chemistry, 2008, 2671-2688 (2008) を用いています.