東京化学同人発行の現代化学に筑波大学の白木賢太郎先生が連載している「セキララかがく」というコラムがあるのですが,これの 2012 年 1 月号の回で朝輪読というのが紹介されていました.白木研では朝 9 時から論文のアブストラクトの音読と和訳,図表の説明を毎日一報 30 分間でやっているということです.
なかなか良さそうなシステムなので,長谷川の研究室でも今年から似たような試みを始めてみることにしました.うちの研究室では,9 時からだと授業で抜けてしまう人が多くなるので,昼食後 12:30 からの 30 分でやってみることにしました.まだ,実力的に図表の説明までは手が回らないので,最初はタイトルとアブストラクトの音読・和訳を毎日一報ずつこなしていくという形でやり始めました.
今週は下記の 4 つの論文を題材にしました.
火 http://www.jbc.org/content/early/2012/01/03/jbc.M111.305599.abstract
水 http://www.jbc.org/content/early/2012/01/03/jbc.M111.316364.abstract
木 http://www.plantphysiol.org/content/158/1/324.abstract
金 http://dx.doi.org/10.1021/jf203742x
これを毎日続けていけば,一年で 200 報ぐらいの論文に触れることになります.学生さんは何も言わないと,セミナーで自分が担当のときの年 2 回しか英語の論文を読まないという場合もありましたが,アブストラクトだけでもこれだけ読めば,かなり力になるのではないかと思います.