2009年3月3日火曜日

FT-IR・旋光計納入

赤外分光光度計(IR)は有機化学の研究では NMR と質量分析計と並び三種の神器とも言うべき分析機器(ただし,重要度は現在では他の二つより落ちる)です.化合物の官能基に関する情報を得るためによく用いられます.茨城大学農学部では日本分光の FT/IR-5000 という機械を二十年近く使っていたのですが,二年前に故障してしまいました.古い機械なので交換基板が手配できないということで,ここしばらく IR が使えない状態でした.

旋光計は光学活性化合物の旋光度を測定する機械で,やはり有機化学の分野ではよく使われる装置です.茨城大学農学部ではかなり古い日本分光の DIP-360 という機械を使っていたのですが,安定性が悪くなっていて,かなりヤバイ状態でした.今年度の学内予算がもらえて,やっと IR と旋光計を更新することができ,今日納品されました.今回もどちらも日本分光製で IR は FT/IR-4100,旋光計は P-2100 という機械が入りました.後は学生さんたちにバリバリとデータを出してもらうばかりです.

日本分光 FT/IR-4100

日本分光 P-2100