昨日はこの三月に連合農学研究科を満期退学した湯本賢一さんの学位論文発表会が開催されました.湯本さんはエボニック デグサ ジャパンに勤務しながら平日夕方と土日祝日に実験を続けてきた社会人学生です.所属先企業や研究所等で研究ができるような状況の社会人学生とは違うので,なかなか研究が思うように進まずに苦労しましたが,四年半かけて何とか発表会にまで至ることができました.
博士論文は「アミノ酸修飾型キラルアミンによるγ-およびδ- ラクトンの光学分割」というタイトルで,従来の光学分割剤では分割が困難であったラクトン類を分割することが可能な新規光学分割剤についての研究です.