2010年6月6日日曜日

USBメモリで感染するウイルス対策

また,しばらくブログを放置しておりました.今回は iPad からの更新です.どうも iPad 用の Twitter アプリは豊富にあるのに,ブログ執筆アプリは多くないのです.これは Blogger に対応しているので唯一見つかった(探せばもっとあるのかもしれませんが)アプリ BlogPress で書いてます.

昨年度末に導入された LC-MS/MS の AB Sciex 3200 QTRAP は学内への講習会も開催され始め,徐々に使用者も増えてきているところです.昨日の土曜日,3200 QTRAP で金曜日からオーバーナイトで測定していたサンプルの測定結果を USB メモリを使って取り出そうとしたのですが,データをコピーした USB メモリをウイルスチェックしてみると,見事にトロイの木馬に感染していました.

USB メモリを介して感染するウイルス(トロイの木馬)は結構皆さん苦労しているのではないかと思います.我々のところでは一応の対策として,装置制御用のメインのパソコンには USB メモリは挿さないようにしています.制御用パソコンとネットワークで接続したデータ処理用のパソコンを別に用意して,そのパソコンでは USB メモリを使っても良いことにしていました.

この対策のおかげで,装置制御用のパソコンには影響がなかったので良かったのですが,やはり USB メモリは危険なので,データの取り出しはメールかオンラインストレージサービスに限るような対応を考えることにしました.NMR についても同様です.

ところが,LC-MS/MS が置いてある GC MS 測定室も,NMR 測定室もどちらも有線 LAN のケーブルが来ていないので,ここからが大変でした.

私の教員室にある AirMac Extreme Base Station の電波は GC MS 測定室までは届くのですが,NMR 測定室までは届きませんでした.そこで,別用途で使っていた AirMac Express を GC MS 測定室に置き,WDS による無線 LAN エリアの拡張をやってみました.参考にさせていただいたのはこちらのページです.

これで,GC MS 測定室,NMR 測定室ともに無線 LAN のカバーエリアに入ったので,TopSpin(ブルカーの NMR ソフト)のライセンスキーとしても使っている USB 無線 LAN アダプタでネット接続ができるようになりました.

その後は,いつもの大量の Windows Update(何で全自動でないのだろう)をしてから,大学がサイトライセンスを持っている Symantec Endpoint Protection をインストールして全スキャンをかけました.今回感染が見つかった LC-MS/MS のデータ処理用のパソコンからは 116 個の 'Trojan.Gen' が検出されました.USB ポートには「USB メモリ使用禁止」と書いた紙を貼りつけておきました.