内容は,有機化学を勉強している学生や研究者向けの絵本という感じです.社会的にインパクトの大きい化合物(医薬関連化合物が多い)の発見と合成について,それに関わった研究者たちの仕事を豊富な写真と図で説明しています.非常にたくさんの歴史的研究者と現役研究者(日本人も)が出てきていて,すべて写真で紹介されています.著者の一人の Nicolaou 教授は天然物全合成で著名な化学者なので,有機合成に重きが置かれています.まだパラパラとしか見ていませんが,英語は読みやすく,学生向けの化学英語勉強用教材としても使えそうです.
欠点は,大判(A4より一回り大きい)のハードカバーで横開きなので,机の上に置いた状態でないと読みにくいという点です.
パリトキシンの章を開いたところ.上は同時に買った “Molecules and Medicine”.