2010年9月17日金曜日

純水製造装置を壊してしまった

研究室では実験用の水を製造するためにミリポアの純水(RO 水)製造装置 Elix UV 3 を使っています.この装置は UV ランプを内蔵して装置内部の水の殺菌を行っているのですが,UV ランプは 2 年に一度交換しなければいけません.交換はユーザーができるようになっていて,作業としてはそんなに難しくないものなのですが,作業するために手を入れるスペースが小さいので,結構やりにくくなっています.

今日,2 年ぶり(購入後 3 回目)にランプを交換しようとしました.古いランプを取り出すところまではスムーズにいったのですが,作業スペースが狭くて手がちゃんと入らないので,新しいランプにソケットを挿すのがなかなかうまくいきません.そのうちランプをジャケット内部に落としてしまいました.そのままソケットをはめようとしたのですが,何か嫌な音がしたなと思ったら,どうもランプを入れるジャケットの底を抜いてしまったようで,水が漏れ出してきました.

すぐにミリポアに電話して対応をお願いしたところ,近くの別の出先から回ってくれるという技術者の方がいたそうで,すぐに修理に来てくれました.幸い,部品交換で問題は解決しましたので,実験に重要な水の供給がストップすることはなくて済みました.でも,数万円の修理費は覚悟しなければいけないところです.

研究機器のメンテナンスはすべて業者にお願いするとコストがとてもかかるので,可能な限り自分でやっているのですが,なかなか作業がやりにくくて苦労するものが多くあります.

2010年9月6日月曜日

植物化学調節学会,LC-MS/MS,エアコン修理

11/1, 2 に神戸大学で開催される植物化学調節学会第 45 回大会で修士一年の今井君が発表することになり,今日はその要旨提出締め切り日でした.ウェブでの要旨提出だったのですが,制限字数に何度も引っかかったりして大分苦労しましたが,何とか発表申し込みをすることができました.イタリックとか下付き文字をタグで表さなければならず,そのタグも字数にカウントされてしまうので,予想外に字数が増えてしまったのです.今井君にはイネのフィトアレキシンのモミラクトンAがいもち病菌によって代謝されてできる化合物の同定について発表してもらう予定です.

今回は神戸なので,茨城空港からのスカイマーク便で行ってみようかと思ったのですが,安い割引の切符は気が付いたときには既に売り切れだったので,残念ながら初の茨城空港を使った出張とはなりませんでした.

LC−MS/MS は土曜日の停電終了後にインターフェースの掃除をしてから二晩真空引きをしたので,今日は標準試料の PPG の測定をしてみました.ところが,いくらやってもまともにイオンが検出されない状態で,大変困ってしまいました.ESI のエレクトロードの交換をしても改善されず,結局,AB Sciex に電話で問い合わせて対処法を聞いてみました.とりあえず,真空を落とさない状態でオリフィスを外側からスワブで拭いてみるように言われたので,これを試みたところ,ちゃんとイオンが出るようになりました.この前に,オリフィスにキムワイプか何かの繊維がくっついているのを見つけていて,これは取り除いてあったのですが,何かまだオリフィスに残っていて,イオンの取り込みがうまくいっていなかったということのようです.

9/1 に故障して困っていた長谷川の教員室のエアコンは今日業者の方達が修理に来てくれました.ドレインからの水抜きがうまくできていなくて起きた問題のようです.

2010年9月5日日曜日

停電 & LC-MS/MS メンテナンス

茨城大学農学部では毎年9月の土曜日に電気設備の点検のための停電があります.今年は昨日が停電の日でした.停電のときには,通常は 24 時間動かしっぱなしの NMR や MS も停止する必要があるので,金曜日にこれらの装置を停止しました.

LC-MS/MS(AB SCIEX 3200 QTRAP)は今年三月に納入されてから,初めての停止になるので,ついでにロータリーポンプのオイル交換とインターフェースの洗浄を行いました.

ロータリーポンプのオイル交換はオイルが熱いうちにやる必要があるので,金曜日の停止後すぐに交換したのですが,これが思いのほかやりにくくて苦労しました.3200 QTRAP は非常にコンパクトな装置なので,架台も小さくなっており,この中に収納されているバリアンのロータリーポンプを動かすのが非常にやりにくいのです.オイルミストトラップが台に引っかかってしまって動かせないので,一旦外す必要がありました.しかも,これを狭い中で付け直すのがまたやりにくかったのです.当日,LC-MS/MS を使っていた他の研究室の学生さんと別件で来ていた鈴木先生に手伝ってもらって何とか交換終了しました.

土曜日の停電終了後には,インターフェース洗浄を行いました.これは API300 に比べるとかなりやりやすくなっていて,比較的簡単に終わりました.

NMR, LC-MS/MS, GC-MS の 3 台の機器を停電後に再起動しましたが,今回はどれもトラブルなく立ち上がってくれて安心しました.

2010年9月1日水曜日

長谷川の教員室のエアコンが故障

九月になりましたが,まだ残暑はかなり厳しいので,オフィスでのエアコンは快適に仕事をするには必須です.しかし,今日昼食から帰ってきて,教員室のエアコンをつけようとしたところ,赤ランプがついてうんともすんとも言わなくなってしまいました.農学部では消費電力を抑えるために,一定量以上の電力が使われるとピークカットの機能が働いて教員室のエアコンの電気が遮断されることが頻繁にあります.しかし,その場合は赤ランプはつきませんし,しばらく経てばまた使えるようになります.

昼休みが終わってから,施設管理の係の方にみてもらったのですが,やはり故障でした。一応,すぐに修理依頼はしておきましたが,いつ修理に来てくれるかは,今のところ不明です.

農学部の建物は平成4年にできたので,エアコンも18年間使っているわけで,さすがに寿命が来たのかもしれません.

しかし,この暑い時期にエアコン無しでは仕事にならないので,実験室の空いている机に MacBook Air を持ち込んで午後の仕事はしました.教員室は西日が当たるので,午後は特に暑いのです.

どうしても自分のデスクや iMac があった方がやりやすいこともあるので,夕方,日が落ちてからは昔使っていた扇風機を引っ張り出して来て教員室で仕事の続きをしました.

なるべく早くエアコンが直ることを期待しています.