2010年9月5日日曜日

停電 & LC-MS/MS メンテナンス

茨城大学農学部では毎年9月の土曜日に電気設備の点検のための停電があります.今年は昨日が停電の日でした.停電のときには,通常は 24 時間動かしっぱなしの NMR や MS も停止する必要があるので,金曜日にこれらの装置を停止しました.

LC-MS/MS(AB SCIEX 3200 QTRAP)は今年三月に納入されてから,初めての停止になるので,ついでにロータリーポンプのオイル交換とインターフェースの洗浄を行いました.

ロータリーポンプのオイル交換はオイルが熱いうちにやる必要があるので,金曜日の停止後すぐに交換したのですが,これが思いのほかやりにくくて苦労しました.3200 QTRAP は非常にコンパクトな装置なので,架台も小さくなっており,この中に収納されているバリアンのロータリーポンプを動かすのが非常にやりにくいのです.オイルミストトラップが台に引っかかってしまって動かせないので,一旦外す必要がありました.しかも,これを狭い中で付け直すのがまたやりにくかったのです.当日,LC-MS/MS を使っていた他の研究室の学生さんと別件で来ていた鈴木先生に手伝ってもらって何とか交換終了しました.

土曜日の停電終了後には,インターフェース洗浄を行いました.これは API300 に比べるとかなりやりやすくなっていて,比較的簡単に終わりました.

NMR, LC-MS/MS, GC-MS の 3 台の機器を停電後に再起動しましたが,今回はどれもトラブルなく立ち上がってくれて安心しました.