茨城大学大学院農学研究科では,働きながら大学院修士課程で学ぶことができるように,社会人学生向けの授業時間割が平日の 6 講時(17:35〜19:05),7 講時(19:10〜20:40)と土日に設定されています.社会人学生の数はそれほど多くないので,一応時間割には設定されていても受講生がゼロで開講されない場合がほとんどでしたが,今年度は木曜・7 講時の担当科目「生物制御化学特論」の受講生が 1 名いるため,今週から毎週木曜日は 19:10〜20:40 に授業を実施することになりました(6/10 まで).今まで,分担で担当していた科目で 6 講時や土曜日の授業を実施したことはありましたが,7 講時は初めてです.
遅い時間帯の授業は受ける方もやる方も大変ですが,少子化で 18 歳人口が減り続けている日本では,大学や大学院へ社会人を受け入れて学んでもらうことはこれからますます重要になっていくと予想されます.
茨城大学大学院農学研究科や東京農工大学連合農学研究科では社会人学生を積極的に受け入れるために,夜間・休日の授業や研究指導だけでなく,長期履修生という制度も作っています.これは,本来は 2 年の修士課程(博士なら 3 年)を 3 年や 4 年(博士なら 4〜6 年)かけて修了する計画にして,授業料支払総額が同じになるように 1 年あたりの学費を減額調整できる制度です.最近はこの制度を利用して修士課程や博士課程に進学する社会人の方も増えてきました.