2021年4月20日火曜日

イネのフィトアレキシンに関する文献リスト

 研究室のウェブサイトでは,イネのフィトアレキシンに関する文献リストを作成して公開しています.このリストを 2 年以上更新していなかったのですが,ブログ同様にリストの更新も再開しました.このリストに出している論文(原著論文・総説論文)は私の主観で選んだイネのフィトアレキシン関連文献です.ずばりイネのフィトアレキシンを研究対象としている論文だけでなく,イネのフィトアレキシンとして知られる化合物がとにかく出ている論文や,トランスクリプトーム解析の結果でイネフィトアレキシン生合成遺伝子に注目している論文なども含めています.

フィトアレキシン生合成遺伝子が同定され始めてからは,論文の数もかなり増えているので,おそらくかなり抜けているものがあると思いますが,今日現在 361 報がリストされています.一部,内容の簡単な解説を載せているものもありますが,とても全部に解説を書く余裕はないので,最近は単にリストするだけになってしまっています.今後も論文を見つけ次第追記していきます.当研究室からの発表論文をこれからも掲載できるように成果を出していくことも必要だと思っています.


2021年4月16日金曜日

今週の輪読

 今週は私の授業と学生さんの都合で輪読は 3 回しかできませんでした.

1841. Li, J.-L. et al. (2020). Bioactive constituents from the Bryophyta Hypnum plumaeforme. Chem. Biodiversity 17: e2000552.

1842. Saleh, K.A. et al. (2020). Anticancer property of hexane extract of Suaeda fruticose plant leaves against different cancer cell lines. Trop. J. Pharm. Res. 19: 129–136.

1843. Valdés, E. et al. (2020). Biological properties and absolute configuration of flavanones from Calceolaria thyrsiflora Graham. Front. Pharmacol. 11: 1125.

2021年4月15日木曜日

社会人学生向けの授業

 茨城大学大学院農学研究科では,働きながら大学院修士課程で学ぶことができるように,社会人学生向けの授業時間割が平日の 6 講時(17:35〜19:05),7 講時(19:10〜20:40)と土日に設定されています.社会人学生の数はそれほど多くないので,一応時間割には設定されていても受講生がゼロで開講されない場合がほとんどでしたが,今年度は木曜・7 講時の担当科目「生物制御化学特論」の受講生が 1 名いるため,今週から毎週木曜日は 19:10〜20:40 に授業を実施することになりました(6/10 まで).今まで,分担で担当していた科目で 6 講時や土曜日の授業を実施したことはありましたが,7 講時は初めてです.

遅い時間帯の授業は受ける方もやる方も大変ですが,少子化で 18 歳人口が減り続けている日本では,大学や大学院へ社会人を受け入れて学んでもらうことはこれからますます重要になっていくと予想されます.

茨城大学大学院農学研究科や東京農工大学連合農学研究科では社会人学生を積極的に受け入れるために,夜間・休日の授業や研究指導だけでなく,長期履修生という制度も作っています.これは,本来は 2 年の修士課程(博士なら 3 年)を 3 年や 4 年(博士なら 4〜6 年)かけて修了する計画にして,授業料支払総額が同じになるように 1 年あたりの学費を減額調整できる制度です.最近はこの制度を利用して修士課程や博士課程に進学する社会人の方も増えてきました.

2021年4月12日月曜日

授業開始

茨城大学では,先週の金曜日から新年度の授業が開始しました.昨年度前期はほぼオンライン授業,後期はオンライン授業が過半数以上という状況でしたが,新学期の授業は対面授業が過半数以上でスタートしたようです.昨年度は阿見キャンパスは閑散とした状態でしたが,この四月からは一年以上休業していた生協食堂も営業を再開し,昼休みなどには学生の賑わいも戻ってきました.

私は第一クォーター(4 月〜 6 月上旬)の学部の授業は分担で担当してるものだけですが,大学院の授業「生物制御化学特論」があり,その第一回の授業が本日ありました.対面授業で実施しましたが,話をしているときに学生さんのリアクションがあるのは,やはりオンライン授業にはない良さであることを再確認しました.

本学の大学院には社会人学生も受け入れているので,夜に別枠で社会人向けの時間割で授業を開講しています.今年度は私の授業に社会人学生の受講希望があるので,同じ授業を週二回実施しなければなりません.


2021年4月9日金曜日

今週の輪読

輪読についてのブログエントリはなるべく毎週続けていきたいと思います.新年度になってから,長谷川が主指導の学生は修士 2 年の学生 1 名だけになってしまいましたので,今年度の輪読は毎日マンツーマンで実施です.

今週の輪読では下記の論文を取り上げました.


1836. Zhang, H. et al. (2020). The ATP-binding cassette transporter OsPDR1 regulates plant growth and pathogen resistance by affecting jasmonates biosynthesis in rice. Plant Sci. 298: 110582.

1837. Shen, F. et al. (2020). Ralstonia solanacearum promotes pathogenicity by utilizing L-glutamic acid from host plants. Mol. Plant Pathol. 21: 1099–1110.

1838. Ye, M. et al. (2020). Suppression of a leucine-rich repeat receptor-like kinase enhances host plant resistance to a specialist herbivore. Plant Cell Environ. 43: 2571–2585.

1839. Wang, Q. et al. (2020). An aphid facultative symbiont suppresses plant defence by manipulating aphid gene expression in salivary glands. Plant Cell Environ. 43: 2311–2322.

1840. Sen, A., Challabathula, D., and Puthur, J.T. UV-B Priming of Oryza sativa seeds augments the innate tolerance potential in a tolerant variety more effectively toward NaCl and PEG stressors. J. Plant Growth Regul. in press.


2020 年度の茨城大学と生物制御化学研究室

 昨年度は一回も研究室ホームページとブログの更新をしませんでした.新型コロナウイルス感染症の拡大により,大学も大きな影響を受けた一年でしたので,簡単に振り返ってみたいと思います.


茨城大学農学部では 2020 年 4 月から教職員・学生のキャンパス入構が制限されました.特に 4, 5 月は原則的に教職員はテレワーク,研究室の学生も実験に必要な生物の維持などのための活動などしかできないという厳しい状態でした.6 月以降は卒論・修論に関わる研究活動のための入構も認められるようになりましたので,研究室についてはそれほど大きな影響はなくなりました.ただし,ゼミなどは全てオンラインでの実施です.


授業は 4 月末からスタートして夏休みまではほぼ全てオンライン授業となりました.座学の授業は通常 90 分授業のところを 100 分授業にして夏休み前までに終わらせて,前期実施予定だった学生実験は夏休み中に対面で実施されましたが,実験室への収容人数を制限しなければならないため,同じ実験を複数回実施しなければならない実験もありました.後期の授業は一部対面で実施されましたが,おそらく半分以上はオンラインでの実施になっていたと思います.


修士論文発表会・卒業論文発表会はオンライン配信でしたが,ほぼ予定通り開催され,3/23 に学位記授与式(卒業式)がありました.昨年度と同様に基本的に学科ごとに各キャンパスで学位記の授与が行われました.生物制御化学研究室からは,修士課程 3 名,学部 4 名の学生が修了・卒業しました.

2021年4月8日木曜日

日本農薬学会と日本農芸化学会でオンライン学会発表

 3 月 8 〜 9 日に開催された日本農薬学会第 46 回大会と3 月 18 〜 21 日に開催された日本農芸化学会 2021 年度大会において研究室の学生がそれぞれ 1 題ずつの発表を行いました.

3/9(火)日本農薬学会第 46 会大会
◯早川優介,手塚大介,菊地爽太,今井亮三,豊増知伸,戸嶋浩明,長谷川守文
「ジャスモン酸メチルによってイネ根部で誘導されるジテルペノイドファイトアレキシン類の探索」
3/19(金)日本農芸化学会 2021 年度大会
◯鳥井 潤一郎,戸嶋 浩明,長谷川 守文
「ホウレンソウ葉における塩化銅ストレス誘導性化合物の同定」

どちらの学会も新型コロナウイルス感染症拡大の状況を考慮してオンラインの開催になり,事前に録画したプレゼンテーション動画を前もって視聴してもらって,発表日には zoom で質問を受けるという形式でした.

農薬学会は座長が決まっていて,座長の仕切りで 10 分間の質疑応答が行われるというやり方,農芸化学会は発表ごとに個別の zoom ブレイクアウトルーム内で 30 分間の自由な質疑応答を行うというやり方でした.農芸化学会のやり方はポスター発表での質疑に近い形式のように感じました.

オンライン開催に関わるトラブルがなかったわけではありませんが,我々の発表も含めて,発表自体は概ね順調に行われていたと思います.農薬学会は農工大,農芸化学会は東北大が大会実行委員会を担当されていました.初めてのオンライン開催で色々ご苦労があったことと思います.ちなみに農芸化学会の大会実行委員長は本研究室で 2000 年まで助教授を務められていた桑原重文先生でした.桑原先生は今年度の日本農学賞/読売農学賞もご受賞されています.