2008年12月22日月曜日

GC-MS のフィラメントが切れた

有機化学系の研究では,NMR,質量分析計,HPLC などの分析機器を用いることが多いのですが,これらを常に良い状態で使えるようにするのは至難の業です.あちらを直せば,こちらが壊れるという感じで,お金も手間もかなりかかります.

先日,GC の注入口のメンテナンスをして比較的好調に使えていた GC-MS(日本電子 GCmate II)だったのですが,今日測定中に全くピークが出なくなってしまいました.エミッション電流がゼロになっているので,ほぼ間違いなくフィラメント切れでしょう.最近,エミッション電流がかなり高めだったので怪しいなとは思っていたのですが,やはり駄目でした.

実はこのフィラメントは2ヶ月前に交換したもので,あまりに早く切れたので,日本電子データムのコールセンターに聞いてみました.サポートの人が言うには,フィラメントを交換するときにはイオン化室のクリーニング(紙ヤスリで磨く)をしておかないと,前のフィラメントの残骸が残ったりしていて,切れるのが速くなる可能性があるとのことでした(初めて聞きました).