2008年12月27日土曜日

GC-MS メンテナンスの続き

昨日,イオン源のクリーニングをして一晩真空引きしておいた GC-MS の動作チェックをしました.ところが,標準物質(PFK)のピークがほとんど見えません.苦労してメンテナンスをした後に状況が改善されていないとガックリきますが,気を取り直して原因を考えました.

電気的なエラーはなく,真空度,エミッション電流なども問題ないので,イオン源の組み立て方の問題ではないかと思って,もう一度イオン源を取り出して組み立て直しました.特に,部品の順番や向きを間違っていたわけではないのですが,若干組み上げが甘くてきっちり部品がはまっていないところがあったので,その辺を修正しました.

再び,GC-MS にセットしてしばらく真空引きしてから PFK のピークを確認すると,今度は見えるようになりました.しかし,フィラメントが切れる前よりも感度が悪くなってしまいました.クリーニングすると感度も良くなることも期待していたので,ちょっと残念ですが,使えないほど悪くもないので,しばらくこのままで使おうと思います.

これ以外に,エバポレーターで使っているダイヤフラム真空ポンプの調子も悪くなってしまったので,湯本さんと分解して掃除しました.これも,ある程度は回復しましたが,まだ本調子ではないかもしれません.